007/慰めの報酬(Quantum of Solace)
ストーリー的には水と石油の利権が絡んだような話ですが、今の世界でも十分にあり得るような話で、それ自体はあまり新鮮味はありませんが、それが逆に現実味を持って見る人を映画にひきつけているところはあるかもしれません。
しかしながら、ダニエル・クレイグの演じるジェームズ・ボンドはピアーズ・ブロズナン演じるジェームズ・ボンドとは全く異なり男臭いというか人間味があるというか、いいですね、本当に。男が惚れる男という感じです。自分もこうありたいと思います。
また、Mがなんだかんだ言ってもボンドを信じている、というのもいいですね。時にやり過ぎだと思いつつも(映画の中でもキーマンがボンドと接すると死んでしまっていることに苛立ちを感じているシーンがあります)やっぱり最後は信じているというところが、上司と部下の理想的な関係を示しています。
前作のほうがインパクトが非常に強かったのでちょっとその部分を差し引くと今回の慰めの報酬は5点中4.5点ですが、それはダニエル・クレイグの演技が板についたというところでしょうか。
何度も言いますが、日本で上映されている映画では邦画が上位を占めることが多いですが、洋画も面白い映画は多いです。ダークナイトしかりですが、面白さがきちんと伝わっていないと思うし、邦画と洋画が数や時間的に公平にプロモーションされればいいのにと思います。面白い映画を見る機会を持てないのはもったいないですね。
また、今回のオープニングテーマはアリシア・キーズとジャック・ホワイト(ブラックじゃありません)が歌う"Another way to die"でしたが、最初若干違和感を感じたものの、もう一度youtubeで聞くととてもよかったです。ミュージックビデオもなかなかカッコイイです。最初の30秒くらいはしびれますね。すぐitunesでダウンロードしてしまいました(笑)
http://jp.youtube.com/watch?v=hM5UJvnbbuY
アリシア・キーズといえばグラミー賞で何度も賞を得ている実力のある歌手で、共演しているジャック・ホワイトは大の007ファンで、アリシア・キーズとのこのテーマのことをオファーされたときにすぐにOKしたそうです。
by theatredecinema
| 2009-01-19 00:35
| 映画